後ろめたい理由
家に帰ると僕はポケットの中に手をやり、あるものの存在を確認しました。
貞操帯の鍵です。
なぜ貞操帯の鍵があるのか?
実は、行きがけに電車に乗っている最中、鍵を2つと1つに分けてポケットに入れたんです。
そして、ご主人様が貞操帯の鍵を取りに行かせたとき、3つある鍵のうち2つしか渡さなかったんです。
だってすごく怖かったんです。
見ず知らずの人にいきなり鍵を全部渡して貞操帯に鍵を掛けられるのが怖くて仕方なかったんです。
電車の中でもずっとどうしようか考えました。
鍵を全部渡してしまいたい自分と、そんなことしちゃダメだって思う自分がずっといて最後まで悩みました。
でも、ご主人様に会ってこれから本当に管理されるんだって分かったときに、自分以外の人に本当にチンポを管理されるんだって、この人がいなきゃもうこの貞操帯を外すことはできないんだって思うと心の底から怖くなって、ズボンに触ったときに、やっぱり1つは鍵を取っておこうって思ったんです。
今振り返るとそんな自分が情けなく思います。
鍵をどこかに捨ててしまうか、ペニスチューブの中に入れてしまおうかとも思いました。
でも結局それもできなかった。
悔しくて情けなくって、小賢しい自分が嫌になりました。
ご主人様の陰謀
それから数日間は貞操帯を嵌めたまま過ごしました。
会社では作業服を着るんですが、作業着のベルトを少し下目に締めて股下に余裕ができるようにして履きます。
こうすると動いたり座ろうとしたときに目立たなくてすみます。
でもしゃがむとモロにペニスチューブが出っ張ってしまうので気を付けた方がいいです。
純潔工房の貞操帯はペニスチューブにあちこち穴が空いていて、水を流して洗えるようになっていますが、ペニスを直接洗えるわけではないのでどうしても少しニオイが残ります。
少しフィッティングが甘いのかウェストベルトの後ろ側のゴムが擦れて少しかゆい感じにもなってきました。
手で少し力を加えたり、壁に押し当てたりしてウェストベルトの形を少し変形させてみますが、装着したままではなかなか思い通りにはいきません。
ちょっとためらったんですが、一度貞操帯を外してウェストベルトを調整して再度装着しようと思いました。
それで貞操帯の鍵を持ってきて鍵穴に差し込みました。
でも鍵が刺さらないんです。
何度か角度を変えてやってみたけどやっぱり刺さりません。
ご主人様が貞操帯を色々分解して楽しんでたときに錠を逆向きに嵌めたのかと思い、鍵を反対にして差してみましたが、やっぱり刺さりません。
すごく焦ります。
色々南京錠も持っているので違う鍵を持ってきたのかとも思いましたが、普通南京錠の鍵って2つか3つが束になっているので、1つだけのものはこれしかありませんし大きさや形もしっかり見覚えがあります。
でも刺さらないんです。
しばらくしてあることに気付きました。
貞操帯の南京錠がやけに金色なんです。
僕の貞操帯は注文して時間が経ってるし、何度も装着したままお風呂とかにも入っているんで色が少し暗く変色していました。
でもこの鍵は新品みたいに綺麗な感じです。
そして、やっと気が付いたんです。
何故あのときご主人様が突然出かけたのか、ホームセンターの袋を持っていたのか。
頭の中が真っ白になりました。
本当の射精管理生活の始まり
この日から僕は完全に貞操帯奴隷となりました。
南京錠はご主人様によって別の鍵に取り替えられ、僕の持っている鍵は何の役にも立ちません。
ペニスチューブはチンポの根元に食い込むように固定されていて、ペニスを引き抜くなんてどうやってもできません。
ウェストベルトもキツく締められていて脱ぐことなんかできるはずもありません。
サイドバーもしっかり僕の股間にぴったりフィットしていて前後上下左右、どの方向にも全く動かせません。
射精はもちろんのことオナニーやペニスに指一本触れることもできません。
それが貞操帯ですから。
そんなことは最初から分かっていますが、いざ本当に貞操帯を装着されたとなると、真剣度が違います。
はじめて本気で貞操帯から逃れたいと思いました。
貞操帯のウェストベルトの両端を持って思いっきり引っ張りました。
ビクともしません。
ペニスをチューブから抜き取ろうと力一杯ペニスチューブを前に押し出してペニスを抜こうとしました。
どうやっても抜き取れません。
リアシールドを前に押し出しても全くペニスの根元に隙間ができないし、貞操帯全体を回そうとしてもウェストの形にフィットしていて全く回せません。
もう訳が分からなくなって、あるはずもない穴を探してペニスチューブのあちこちを触ってみました。
もちろん指が入れられる穴などなく、ペニスには指一本触れられません。
今僕が嵌められているのは貞操帯なんだと言うことをはっきりと理解しました。
貞操帯は装着した者が決してペニスに刺激を与えられないようにするために、そのためだけに開発された道具で、しかもそれは僕のペニスのためだけに作られた特注品です。
その貞操帯を僕が装着した以上、ペニスを触れる理由などないのです。
僕だけを射精不能にするためだけに意図的に作られた貞操帯なんです。
それを装着してずっと生活できるように、ずっと射精管理を続けられるように、ずっとペニスに触れられないように、ずっと苦しむように意図的に作られているんです。
外せるはずはありません。
僕のペニスはこれから長い期間、この狭い独房の中で常に下向きに頭を下げた状態で拘束され、24時間、1秒も休むことなく監視されたまま生活することになったのです。
それは地獄の始まりでした。
コメント
こんにちは。いつも読ませて頂いております。
続きを楽しみにしております~!頑張ってください…。
貴重な体験、続編待っています。
ぼくも純潔製を持っているので、ストーリーがとてもよくわかります。鍵を手放したことはないので、作者さんの焦りは計り知れませんが、興奮しながら読ませていただいています!早く続きが読みたいです!わくわくムラムラしながらお待ちしています♪
この先の展開がとても楽しみです。
頑張って書いてください(^^)
皆、一度は脱げないか試してみるものです。
採寸して、自分の体に合わせて作った物のですからね。外せないのが当たり前ですね。
フィクションですか?
純潔工房の鍵は最初から曲げられていて、南京錠ごと交換したら新しい鍵も曲げないと鍵穴に刺さりません。
あと純潔工房はABUSの南京錠しか合わないですが、ABUSはそこらのホームセンターにはほとんど売ってません。
純潔工房の貞操帯についてくる鍵はABUSの84MB−30mmです。
ホームセンターや東急ハンズなどでは入手は困難ですが、
ネットでは簡単に手に入ります。
ただ、錠と鍵の組み合わせが数百通りあるので、
買ったからといって自分の錠が開けれる確率はほぼゼロです。
私は交換しても特に鍵の加工はせずに使えました。
経年劣化で錠のツルが折れることもあるので参考まで。
新品を買うと標準で鍵は3つついてきますが、
私の場合純潔工房からは2つしか送られてきませんでした。
フィクションでも着用者なら共感出来るストーリーなので、
続編を期待しています。
いつも楽しみにしています。
ぼくも純潔工房を持っているので感情移入しやすいです。
ABUSにこだわってる人がいるけどABUSに変えられたなんてどこにも書いてないよね。
続き待ってます!
凄く楽しみです。
俺も今射精管理されているので感情移入しやすいです。
流石に貞操帯は付けていませんが(^_^;)
続編を期待します。