behind barz 貞操帯はイギリスに本拠地を置く金属製貞操帯製作ブランドです。その特徴は先進的なデザインにあり、廻し型の貞操帯に股間プロテクターを装着したフルメタルの貞操帯を提供しています。
施錠機構とペニスを格納するペニスチューブ(股間プロテクター)が非常に独創的で一目で behind barz 貞操帯だとわかる姿形をしています。また、肌との接触を和らげるクッションのようなモノが一切なく、純粋に金属のみ構成された貞操帯であり、その美しさとは裏腹に装着者を選ぶ貞操帯です。
全て手作りで製作されており、ユーザーのカスタマイズ要求にも快く応じてくれます。現在ラインナップされているのは男性用貞操帯のみで、女性用の貞操帯は今のところ開発予定がないようです。
ペイパルでの支払いに対応しており日本からの注文も可能になっています。注文から発送まではおよそ1ヶ月となっており、海外からの注文の場合は輸送を含めて1ヶ月半程度を見ておけばよいでしょう(オプション品やオーダーメイド、既製品の注文などによっても変化します)。
構造・特徴
behind barz 貞操帯は大きく分けて金属製のウェストベルトとペニスを格納するペニスチューブから構成されており、別途オプションとして股間部をカバーするペニスプロテクター、ペニスプロテクターを股下を通ってウェストベルトの後ろ側と連結する金属バー(リアシールド)が存在します。
一般的な金属製貞操帯に比べて部品点数が多いのが特徴で、装着には多少時間がかかります。
ウェストベルト
ウェストベルトは左右2枚のプレートから成り立っておりこれらをベルトの後ろで重ね合わせることでウェストサイズを調整することができるようになっています。任意の位置でプレートを重ね、内側から平ネジ4個を使って固定します。
貞操帯を装着した状態ではドライバーを内側に回り込ますことが出来ないため、ネジを回してウェストベルトを外すことは出来ません。また、平ネジは体の接触面に対して凹凸なく固定できるようになっているので、装着の際に違和感はありません。
前部で左右のプレートを3角形に配置された3つの穴に合わせて重ね、ネジとラジアルピンタイプのロック2つで施錠します。
ペニスプロテクター(ペニスチューブ)
一見すると behind barz 貞操帯のペニスチューブとペニスプロテクターは一体化しているように見え、たくさんの種類があるように見えますが、behind barz 貞操帯のペニスチューブは1種類しかありません(カスタマイズは出来ます)。
このペニスチューブの上にオプションのペニスプロテクターを取り付けることでバリエーションを提供しています。つまりデフォルトの最もシンプルなモデルではペニスプロテクターはおろかペニスチューブ下端とウェストベルト後方を連結する金属バー(リアシールド)も存在しません。
この状態で BARE OUTER CAGE(左) や ENCLOSED OUTER CAGE(右) などのオプションのペニスプロテクターを装着します。
ペニスプロテクターはウェストベルト後方と連結するための金属バー(リアシールド)を持っており、陰嚢も含めてしっかりと股間を覆って守ります。金属バーはウェストベルト後方で長さの調整ができるようになっています(動画参照)。
他にもペニスプロテクターは HANNIBAL CAGE と呼ばれる3種類が用意されており、好みに応じて選択することが出来ます。
また、これらのものが最初からセットになった BBCS – COMPLETE SYSTEM が用意されているので、最初からフルセットを注文したい場合はこちらの方が便利かつ安価でしょう。
2重のラジアルピンロック
behind barz 貞操帯の心臓部であるロック機構は三角形に配置された不思議な構造を採用しています。
まずはウェストベルトを重ね合わせ、その上に上側2点のラジアルピンロックの突起が平坦になるまで Oリングスペーサーやペニスチューブスペーサーなどをはめ込んでいきます(2番目の動画参照)。
全てのスペーサーをはめ込んだら、下側のスクリューを締め、上側2点にラジアルピンロックを回転して嵌め施錠します。このラジアルピンロックを用いて施錠できます。スクリューネジはロックではないため簡単に外せてしまいます。
三角形の構造は配置的に強度が高いことは理解できますが、1点をスクリューネジで固定したり、同じキーのロックを用いたりするあたりに無駄を感じずにはいられません。
部品点数が多くなり紛失しやすい問題なども懸念されるため、このあたりは強く改善を期待したいところです。
セキュリティー性能
behind barz 貞操帯はそのオプションによって装着感とセキュリティー性能が大きく異なります。
最低限のセキュリティー BBCB – CHASTITY BELT
behind barz 貞操帯の基本モデル BBCB は、ほぼ露出したペニスチューブと、そのペニスチューブ下端とウェストベルト後方を連結する金属バー(リアシールド)のない軽量モデルです。
BBCB は貞操具のように陰嚢も含めて固定するための Oリングを保持しているため、ある程度抜き取りに対する抵抗力がありますが、リアシールドがないためチューブを浮かしてペニスを抜き取ることが容易に出来てしまいます。
また、ペニスチューブも左右ががら空きになっており、弛緩した状態であればペニスを隙間から露出させることが出来ます。
このためよほどペニスが長いか陰嚢が大きな人でなければ簡単にペニスを抜き取れてしまいます。本格的に貞操帯を射精管理目的で使用したい人にはものたりないでしょう。
もう1つ、基本モデル BBCB では亀頭や雁下の性感帯部分を刺激して射精することが出来るかもしれません。
金属バーでセキュリティーが飛躍的に向上
金属バー(リアシールド)を装着することでbehind barz 貞操帯のセキュリティー性能は飛躍的に向上します。金属バーを取り付け、タイトに装着した状態では、ペニスを Oリングから引き抜くことは極めて困難です。
なぜならペニスプロテクターが股間全体を覆い、ペニスチューブを浮かせることが出来ないからです。
しかし、ペニスチューブの横は依然としてがら空きになっているため、ペニスが極めて弛緩した状態では横からペニスを引き抜けてしまうことがあります。特に日本人のようにペニスサイズが平均的に小さな場合はその可能性が高いと言えるでしょう。
ペニスプロテクターで最大のセキュリティーを
ペニスの横からの抜き取りと接触を厳しく抑制するため、3種類のペニスプロテクターを選択できます。
もっとも軽微なペニスプロテクターではペニスプロテクター部の下側のみを多い、亀頭や性感帯への接触を禁じます。このタイプのプロテクターは通気のための小さな穴が開けられた HANNIBAL CAGE 1(左)と完全に金属板によってシールドされた ENCLOSED OUTER CAGE(右)が選択できます。
次にペニスプロテクターの中部までを覆うプロテクター HANNIBAL 2 によってペニスの横からの抜き取りを完全に防止します。このプロテクターを装着された場合、ペニスを横から抜き取ることは完全に不可能になります。
そして最もセキュリティーが高いのが股間を完全に覆ってしまう HANNIBAL 3 であり、このプロテクターを装着された場合、ペニスの根元へのセキュリティーも向上します(完全ではありません)。
厳格な射精管理を求めるのであればやはりセキュリティーの高いモデルを最初から選択すべきでしょう。
完全ではないセキュリティー
behind barz は新しい貞操帯ブランドであり、その設計や構造がまだ成熟段階に達していない感もあります。
例えば、金属バー(リアシールド)は田の貞操帯に比べて細く、心許ない印象です。そして、ペニスプロテクターもペニスの根元部分では肌から完全に浮く設計になっており、ペニスの根元へのアクセスが心配されます。
このあたりの成熟度は今後の開発に期待したいところです。
装着感
セキュリティーと装着感は反比例します。セキュリティー性能が上がるほどペニスの通気性が阻害され、通気や洗浄がしにくくなります。
しかし、behind barz 貞操帯はペニスプロテクターの裏側はかなり隙間の多いペニスチューブですから、シャワーなどを回り込ませてペニス全体を洗浄することは他のプロテクター付き貞操帯に比べてかなり楽に行えます。
この点が behind barz 貞操帯の最大のメリットと言えるでしょう。
剥き出しの金属は肌に優しくない
behind barz 以外にも例えば Neosteel などは金属のみのカバー素材を持たない貞操帯をリリースしています。それらと比べてみると behind barz 貞操帯の装着感がよく分かります。
- Neosteel よりウェストベルトの幅が大きい(運動しにくい)
- Neosteel よりエッジが滑らかでない(肌に強く当たる)
- Neosteel より金属バー(リアシールド)が細い(尾てい骨に強く当たる)
総じて言えば、behind barz 貞操帯は Neosteel の Masterpiece モデル(金属のみのモデル)に比べて装着感はよくないと言えます。
しかし一方でウェストベルトの調整幅や金属バー(リアシールド)の調整が可能な点は特筆すべきで、細かな調整によって Neosteel を上回る快適性を得られる可能性はあります。
包括的に言えば、肉付きのよくない細身の方は behind barz は少し辛い装着を強いられるでしょう。ある程度の肉付きのある方や、体調や季節によって体重が大きく増減する方などは、逆に behind barz の方が調整が効きやすく快適かもしれません。
カスタマイズやカラーの選択が可能
behind barz はユーザーへのカスタマイズを歓迎しています。
上記で指摘した問題点などを改善させたモデルや、ピアス付きの貞操具と併用するなど面白いアイデアを要望してみるなど出来るでしょう。
また、behind barz のサイトにはその姿はありませんか、カラーバリエーションを豊富に用意しており、10種類ものカラーから貞操帯の色を選択できます。例えば、下の画像のような赤い貞操帯を注文することも出来ます。
いくらかの問題点はあるものの behind barz は非常に面白くそして将来性を感じさせる貞操帯ブランドと言えます。今後の活躍を期待したいところです。
写真:ruffledsheets.com, kinky-world.net, behindbarz.co.uk