Mysteel はオランダに拠点を置く貞操帯メーカーで、男女両方の貞操帯を販売している数少ないメーカーです。貞操帯メーカーの中でも比較的古い部類のメーカーになり、Neosteel 貞操帯とよく似た形状・構造をしています。
実用性のあるレベルのステンレス製貞操帯には多くのファンがおり、本格的な貞操帯を販売するメーカーの中でも人気の高いブランドです。一方で実用性を度外視したユニークな貞操帯やカラーバリエーション溢れる貞操帯も開発する心意気がユーモラスで楽しいブランドでもあります。
海外からの注文も受け付けており、ネット上から発注することが可能です。商品を選んで注文すると採寸に関する情報が送られてきますので、それに基づいて回答することでオーダーメイドの貞操帯を製作することが出来ます。
このため、貞操帯をはじめて注文する初心者の方にもオススメしやすい貞操帯ブランドと言えるでしょう。
構造・特徴
Mysteel の貞操帯は Neosteel と同じく廻し型で、腰回りを締めるウェストベルトと股間を前後に締めるフロントシールドを連結することで構成されています。
Mysteel COMFORT System 型貞操帯
ウェストベルトとフロントシールドは複数のホールが開けられており、長さの微調整が出来るよう工夫がされています。貞操帯は僅かなサイズの違いでも快適性に大きく影響を及ぼしますので、このあたりは Neosteel 貞操帯よりも汎用性が高いと言えます。
モデルごとの違い
Mysteel の貞操帯は多くのモデルがあり、それぞれ構造やパーツが微妙に異なっています。また、Mysteel のサイトに掲載されている各モデルの画像がモデル名と合致していないものがある(と思われる)ため紛らわしくなっています。
TOTAL System |
ウェストベルトを施錠するためのロックとフロントシールドを調整しペニスチューブを固定するためのロックの2つが備わったモデル。柔軟なサイズ調整が出来る反面、COMFORT型に比べてペニスチューブ固定用のロック部が突起しているため、ズボンなどを履いたときにやや不自然に膨らむことがある。Neosteel の TOTAL 型とは意味が異なるので注意。 |
COMFORT System |
TOTAL Sysytem 型の2つあったロックをウェストベルト部の1つに統一したモデル。ペニスチューブはロックされると2重のフロントシールドに固定され動かせなくなります。TOTAL System 型に比べて股間部に南京錠がないため、フラットなシルエットになります。 |
TRANSFORMATION |
フロントシールドが広めでやや丸みを帯び、ペニスと睾丸を包み込むように設計された3D形状が特徴の貞操帯です。通常この貞操帯はペニスチューブなしで装着しますが、チューブを装着することが出来ます。女性のようなフラットな外観が得られます。TOTAL タイプと COMFORT タイプを選択できます。 |
UNtouchABLE |
股間プロテクター付がついて睾丸も含めて保護するタイプの貞操帯です。ペニスチューブはプロテクター内に内蔵され、施錠されるとペニスだけでなく睾丸にも一切触れることは出来ません。排尿はペニスチューブ先端に開けられたホールから行うことが出来ます。 |
ERGOslim |
ほぼ一定幅の細いフロントシールドが特徴の貞操帯です。フロントシールドが睾丸に干渉する度合いが少なく快適な装着感が得られます。Neosteel の The Arch に近いデザインと言えます。TOTAL タイプと COMFORT タイプを選択できます。 |
HeavyLine |
厚さ6mmと言う驚異的な厚みを持った、市販されている貞操帯で最も分厚い破壊不可能な貞操帯です。通常3mmを越えるとステンレスを曲げることが難しくなりますが、この貞操帯はほぼフィッティングは不可能と言えます。このためその他のモデルよりも精度高く採寸を行う必要があります。 |
ウェストベルトのタイプ
ウェストベルトはその傾きによって3種類用意されています。
Basic |
Ergonomic |
Super Ergonomic |
Basic タイプのウェストベルトは初期型のベルトで、ベルト上部と下部の円周長が同じな円筒型をしています。ヒップ周りでベルトを締める場合は、人間の身体構造上後述の (Super) Ergonimic タイプが向いていますが、ウェスト周りでベルトを締める場合は Basic タイプでも問題ない場合があります。3つのタイプの中で最も安価です。
Ergonomic タイプはベルトの下部の円周長が上側よりも長いハの字型をしたウェストベルトになります。人間の身体構造にマッチしているため Basic 型に比べて快適な装着感が得られるのが特徴です。
Super Ergonomic タイプは Ergonomic タイプよりもさらに傾きが増したタイプのウェストベルトです。主に細身の人やベルトの下端がウェストに強く当たって長期装着が難しい方などに適しているタイプと言えます。3つのタイプの中で最も高価です。
リアシールドのタイプ
リアシールドも複数のオプションから選べるようになっています。注文の際にタイプを指定してください。
チェーン型 |
フロントシールドの下端から左右に分かれて伸びる2本のチェーンによってウェストベルト後方と接続する最も初期型のリアシールドです。チェーンであるため柔軟性がありソフトな装着感が得られると同時に排便がしやすいメリットがあります。一方でセキュリティーにやや難があり、便座に座ったときに便座を傷つけるなどのデメリットが指摘されていました。 |
プレート型 |
ステンレスのプレートによって接続する一般的なタイプです。肛門の部分は大きくホールが開けられており、ここから排便することが可能です。歩き方が少しがに股になるなどのデメリットがあります。一方で細身の方の場合、ワイヤータイプではワイヤーが尾てい骨に当たって痛みを伴うことがあります。そのような場合はプレート型の方が良いでしょう。 |
ワイヤーバー型 |
ステンレスのワイヤーによって接続するタイプのリアシールドです。ワイヤーが肛門の上を通過するため、排便の際にはワイヤーを左右どちらかに動かす必要があります。一方でアヌスに異物を入れることが難しく、アヌスによる不正行為を防止する効果があります。寝転がった場合や腹筋をする場合、ワイヤーが尾てい骨に強く当たって痛みを伴うことがあります。 |
カラーオプション
Mysteel の優れた特徴の1つにクッションゴムのカラーバリエーションの豊富さがあります。白、ピンク、黒、黄色、赤、青、シルバーの7色から選ぶことが出来ます。
ペニスチューブの種類
Mysteel は非常にオプションの充実した貞操帯ブランドで、ペニスチューブもたくさんの種類が用意されています。
まず材質は通常のステンレス製に加え、プラスチックコーティング製、ゴム製の3種類が存在します。
ステンレス製は長さ 11cm で内径が 3.8cm と 3.5cm の2種類から選択可能です。また、通常のステンレスとポリッシュ仕上げで美しく磨かれたステンレスの2種類から選択可能です。
さらに、ペニスチューブの先端が完全に閉じて排尿のための小さなホールのみが開けあられたタイプも存在します。
そして、ペニスチューブ全体をプラスチックコーティングし優しい肌触りにしたタイプのペニスチューブもあります。このタイプは白と黒の2種類のカラーから選択可能になっています。
さらにはペニスへの負担を極限まで減らしたラバータイプのペニスチューブもあり、このタイプはペニスをボディ部分のみをホールドするようになっています。このタイプはペニスが長い人にオススメで、短い場合は簡単に抜き取れてしまう危険性があります。
Mysteel 貞操帯はペニスチューブの位置を調整するための機構がデフォルトで用意されており、上下にそれぞれ 1.5cm 調整可能になっています。これは長期装着時の装着感を大きく左右する重要な機能です。
施錠機構
Mysteel 貞操帯の施錠機構は、ベルトのサイズ調整機構と絡み合ってユニークなものになっています。
まず、Mysteel 貞操帯はウェストベルトのサイズを6cm分、調整することが出来ます。ウェストベルトを腰に巻き、前面中央の穴を重ね、後ろ側から専用のスペーサーをはめ込んで接続します。そのスペーサーをどの穴に通すかで周囲長を柔軟に変えられるのです。
TOTAL 型貞操帯は施錠機構が2つあるため、フロントシールドの長さも調整することが出来ます(およそ3cmの調整幅)。最適な位置で2重のフロントシールドを重ね合わせ南京錠で固定します。
フロントシールドの調整は事前に済ませ、あらかじめロックしておくと装着時にバラバラせずに簡単です。
また、TOTAL 型以外のモデルもペニスチューブの位置は3段階で調整可能になっています。このページでは法律上掲載できませんが、このような動画を見れば装着および調整の方法がよく分かると思います。
施錠方式
施錠は南京錠を用います。Neosteel で用いられる南京錠よりも小さめでややセキュリティーに弱い印象を与えますが、ツルの部分はロック部で保護されており、見た目の印象よりもセキュリティー性能はあります。
また、ナンバリング錠を併用したオプションも用意されており、貞操帯を連結するスペーサーに開けられたホールにナンバリング錠を通して施錠することで、解錠したことが発覚するようになっています。
装着感とセキュリティー
Mysteel は数ある貞操帯ブランドの中でも装着性能と利便性を兼ね備えた優れたブランドと言えるでしょう。
貞操帯はまずウェストタイプかヒップタイプかのどちらかを選択します。特に理由がなければ、一般的にヒップタイプの貞操帯の方が安定感とセキュリティーが高いため、こちらを選択することをオススメします。
また、ウェストベルトのタイプはヒップ型であれば Ergonomic か Super Ergonomic タイプを選択するのがよいでしょう。特に細身の方などは骨盤にベルトが強く当たりますので、より傾斜が設けられた Super Ergonomic タイプを検討してみてください。
ペニスチューブの選択は自由ですが、先端が閉じたタイプとラバータイプのペニスチューブは衛生面またはセキュリティー面からあまりオススメしません。内径についてはセキュリティーにそれほど影響しませんのでお好みで選択してください。オススメはゆったりした 38mm タイプです。
装着感
非常にタイトな装着感になります。ウェストは常に締め付けられペニスチューブはペニスの根元に食い込んで密着し、決してペニスに触れることは出来ません。装着者にピッタリフィッティングされた Mysteel 貞操帯からペニスを抜き取ることは不可能です。
Mysteel 貞操帯は HeavyLine モデルを除いて全てネオプレーンゴムでカバーされています。このため長期間装着すると皮膚との摩擦によって被れや痒みが生じてくるはずです。この問題は貞操帯装着に置いて避けて通れないもので、軟膏を塗ったりフィッティングをタイトにするなどして調整する必要があります。
どうしても耐えられない場合は Neosteel の Masterpiece モデルのようなネオプレーンゴムなしのタイプを検討してください。なお、Mysteel の HeavyLine モデルは半ばジョーク貞操帯ですので、長期装着や射精管理目的での購入は控えた方が無難です。
排尿・排便
Mysteel 貞操帯はどのオプションを選択をしても問題なく排尿・排便を行うことが出来ます。
排尿については貞操帯の下端に設けられたホールから行うことが出来ます。残尿が発生しますのでペーパーやウォシュレットなどを使って衛生を保ってください。
排便はシールドのタイプによって利便性が異なりますが、問題なく行うことが出来ます。一番排便が困難なのがバータイプの貞操帯で、このタイプの場合バーを左右どちらかにずらして用を足す必要がありますが、タイトに装着された貞操帯の場合、相応の力が必要になることがあります(貞操帯全体を傾け、さらにバーを左右にずらすことで対応できます)。
運動・スポーツ
歩く、軽度に走る程度の運動は問題なく行えますが、肌との摩擦によって痒みや擦れ擦れが生じます。また、激しい運動は貞操帯が強く骨盤に当たったり、睾丸を貞操帯と足で挟んだりと危険です。
自転車は乗れなくはありませんが、下からの突き上げによってペニスの根元が圧迫されるためサドルの中心から左右どちらかにずれて座るか、立ち漕ぎするような形で乗ることになります。
椅子に座ったりも違和感があります。ペニスが常に突き上げられる感覚が伴うので、浅めに腰掛けて背もたれに体を倒し、貞操帯が椅子に当たる部分を変化させることで突き上げ感を軽減させたりします(自然と自身で調整するハズです)。
オススメのモデルとタイプ・オプション
非常にたくさんのモデルやオプションがあり、目移りしてしまう Mysteel の貞操帯ですが、いくつかポイントを押さえることでご自身に合った最適な貞操帯をオーダーすることが出来ます。
初めての人は TOTAL 型モデルを
貞操帯の注文が初めてという方は、調整幅の大きな TOTAL 型をオススメします。ウェストベルトの調整はもちろんのこと、フロントシールドの長さも調整できるので非常に便利です。
フロントシールドの採寸は尻の割れ目部分にどれだけシールドを食い込ませるかによって大きく異なってきます。このため測定方法によっては全くサイズの合わない貞操帯が届くことがあります。
このような場合にもフロントシールドを調整できる機構があると大変助かるものです。
モッコリが目立つ人は ERGOslim モデルを
ERGOslim モデルは体への接触が最も小さい貞操帯であり、他のモデルに比べてよりよい快適性が得られます。また、貞操帯を調整する際の曲げにも柔軟に対応してくれますので、初心者にもお勧めしたいモデルです。
ウェストタイプよりヒップタイプ
次に、ウェストベルトを締める位置はやはりウェスト部よりもヒップ部をオススメします。ウェストベルトを低い位置で締めることで運動性能が向上し、かがんだりする際にも腹部を圧迫せずに済みます。
リアシールドはプレートタイプがオススメ
最近の流行としてはバータイプのものが主流ですが、安定的な装着の面からはプレートタイプのリアシールドをオススメします。
理由は尾てい骨に対する負荷の度合いです。プレートタイプは肌への接触面積が広く圧力が低く保たれるので長期装着に向いています。またセキュリティー性能が高く排便がしやすいメリットがあります。
アヌスへの刺激で射精に至れてしまう困った装着者の場合はバータイプのリアシールドがよいでしょう。
ベルトの形状は Super Ergonomic タイプを
貞操帯を長期装着した経験のある方なら分かるはずですが、長期装着するとどうしてもベルトの方が腰回りに付きます。人によっては一部が鬱血したり、神経が麻痺して感覚がなくなったりすることもあります。
腰回りに脂肪分が多くある男性はどのタイプのベルト形状を選んでもさほど問題はないようですが、脂肪分が少なくなるほどベルトの形状は重要な意味を持ってきます。
Super Ergonomic タイプは最もベルトの傾斜があるもでるであり、骨との接触が近い細身の方への負荷を軽減してくれるモデルです。
人によっては若干傾斜がきついと感じる場合もあるようですが、Mysteel の貞操帯は調整幅が大きいのでヒップ部の最適な位置に調整できるポイントを探せるはずです。
ペニスチューブはお好みで
ペニスチューブは様々なものがありますが、どれも性能に違いはありませんのでお好みで選べばよいでしょう。ただし、ラバータイプのものはセキュリティー性能が著しく弱いためお勧めしません。
金属製ペニスチューブではどうしても窮屈な方のみ選択してください。
写真:msknight.com. my-steel.nl