Holy Trainer はスイスに拠点を置く新しい貞操具ブランドです。
Holy Trainer 貞操具は貞操具のさらなる快適性と可能性を追求した新しい貞操具です。CB-X シリーズの良いところをそのまま生かし、問題点を解決した意欲的な貞操具と言えるでしょう。
ウェブサイトは日本語対応しておらず英語・ドイツ語・フランス語のみなので、閲覧や注文には多少の語学力が必要になります。しかし、ページが非常にわかりやすく作られているため、注文が苦になることはないでしょう。
これから貞操帯と射精管理生活をはじめてみたいビギナーユーザーから一通りの貞操具は経験したヘビーユーザーまで幅広くお勧めできる貞操具です。
構造・特徴
Holy Trainer 貞操具はバイオプラスチック樹脂でできています。バイオプラスチック樹脂は従来に石油ベースの素材に取って代わる新しい素材で、航空・電子機器産業などの様々な分野で利用されています。
この素材は熱を加えることで僅かに柔らかくなる特徴があります。装着前は硬かった素材が、装着することで人肌で暖められペニスにピッタリとフィットするようになるのです。
錠・鍵
まず最初に目に付くのが錠の部分でしょう。CB-X シリーズのような南京錠は使用せず、Magic Lock と呼ばれる錠の機構を貞操具内部に埋め込む構造を採用しています。これは Steelworxx 貞操具に採用されているものとほぼ同じです。
この機構のメリットは可動部がないことであり、運動時に南京錠が貞操具に当たってカチャカチャと音がしたり貞操具や下着を傷つけたりする心配がない点です。
それと同時に CB-X シリーズのような南京錠部分の盛り上がりが少なくなり、外部から目立ちにくくなったメリットもあります。また、施錠のための部品点数が減ってシンプルになったのも見逃せません。
Oリング
次に Oリングの独特な形状です。Oリングは CB-X シリーズのような正円ではなく、3次元に歪曲した立体構造となっています。
CB-X シリーズをはじめとする貞操具で最大の問題となっているのは、勃起(特に朝勃ち)時の痛みです。勃起すると Oリングがペニスの根元に食い込み、根元の膨らみに押されてそれが次第に陰嚢側に移動し、陰嚢を激しく圧迫して激痛が発生します。
この痛みは貞操具を実際に装着した者にしか分からないでしょう。特にペニスの膨張率が大きな装着者は弛緩時にきつめのリングを装着しますからこの痛みは相当で、とても連続装着できるようなものではありません(寝不足が続きます)。
Holy Trainer はこの問題を Oリングの 3D立体構造によって(ある程度)解決しました。装着してみると Oリングが当たるペニスの根元と陰嚢の付け根あたりに均等に負荷がかかっているように感じます。
ペニスチューブ
さらにペニスチューブも独特な形状をしています。
CB-X シリーズではペニスチューブはペニスに被せるように装着していましたが、Holy Trainer は Oリングを越えペニスの上端根元に食い込むように装着します。
貞操具を装着した際に装着者が一番行う不正行為は、Oリング上部から指を挿入しペニスを引き抜くことです。
Holy Trainer ではこれを難しくするためにペニスチューブがペニスの根元まで覆うようになっているのです。また、ペニスチューブが Oリングの内側に入り込みますのでペニス上部をしっかりと押さえ込んでスリップアウトと装着者の不正行為を防ぎます。
一方ペニスチューブ根元の下側は睾丸への圧迫を配慮して流涎的に削られており、Oリングの形状と相まって陰嚢の締め付けに優しい設計になっています。
セキュリティー
Holy Trainer はセキュリティーにも配慮した設計になっています。
施錠が完了すると、錠部は貞操具内部に格納されていますので南京錠のようにツルの部分を切断することはできませんし、ペニスチューブはペニス上側に食い込むように固定されるため指などでペニスを抜き取るのは困難です。
ペニスチューブは排尿と洗浄のための僅かな穴しか与えられていませんから、外から指や棒でペニスを刺激することはまずできません。また、貞操具全体を揺すってもペニスは貞操具と一体となって動くためほとんど刺激を得られませんし、バイブレーションの刺激も意外に伝わらず、射精に至るような快感を起こせません。
Oリング、ペニスチューブ共にサイズを選択することができますから、自分に最適なサイズを選択することでセキュリティーを上げることができるでしょう。
さらに、オプションの引き抜き防止器具もあり、これをペニスチューブ内部に挿入固定することでさらに確実に抜き取りを防止することができます。
快適性
Holy Trainer は全体的にこじんまりとまとまっているので、第三者から見て装着していることがほとんど分かりません。
貞操組経験の方は勘違いしやすいのですが、貞操具は下着の中で真っ直ぐ中央に格納されているのではなく、左右どちらかに寝かせて格納します(自然とそうなります)。ですから貞操具がモッコリとして見えることはまずないのです。
連続装着
Holy Trainer は数あるプラスチック製貞操具の中でも連続装着が楽な貞操具です。これは Oリングとペニスチューブの独特な 3D設計により陰嚢への負担が大きく軽減されている事に起因します。
しかし痛みが全くないわけではありません。陰嚢への痛みもそうですが、Holy Trainer は Oリング上部の構造が複雑になっているため、この部分に皮膚が回り込んだり当たったりして痛む場合もあります。
不用意な痛みを避けるために接触の強い部分を研磨したり皮膚との接触部分にオロナイン軟膏を塗ったりするなどの対処を行うことをお勧めします。
排尿
ペニスチューブ先端に開けられた溝から排尿できます。小便器で排尿することもできますが、ペニスサイズが小さな人は上手く穴から排尿できない場合もあります。この場合は大便器を使う方が良いでしょう。また、排尿後はよく水切りをして臭いの原因を作らないようにします。
Holy Trainer のペニスチューブは開口部が少なく、他の貞操具に比べて洗浄はややしにくいと言えます。入浴時はペニスが弛緩した状態で石けん水につけたり溝からシャワーを流し込んだりと丁寧に洗うようにしましょう。
臭いは自分自身はある程度慣れてしまっているため自覚しにくいかもしれませんが、案外他人には気付かれやすいハズです。
運動
運動は激しいスポーツを含めて問題なく行えます。ただし、コンタクトの多いスポーツは股間をぶつけたりする可能性が高いため避けた方が良いでしょう。これはどの貞操具にも言えることです。
サイズの選び方
Holy Trainer は CB-X シリーズのように複数の Oリングが同梱しません。注文時に最適な(と思われる)サイズを選ばなければならないため、やや不安があります。
Oリングのサイズは小さいものから直径、36mm、40mm、45mm、50mm の4種類があります。またペニスチューブは大小2種類あり、それぞれ 48mm、60mm となっています(ペニスチューブ根元下端から先端までの長さ)。
最適な Oリングのサイズについては Holy Trainer のサイトに公式見解が掲載されています。
ほとんどのお客様が 45mm サイズを選択されていますが、他のサイズも選択可能です。次の手順に沿って最適なリングサイズをお選びください。
- 長さ 30cm程の伸び縮みしない紐を用意し、それをペニスの根元に巻き付けます。
- 紐と皮膚との間に指を入れられないほどキツく、かつ血流は確保できる程度に縛って 2重結びにします(この状態で 5分放置して問題ないことを確認してください)。
- 皮膚を傷つけないよう注意しながら紐をハサミで切ります。
- 紐の長さを測り、下の表に照らし合わせてサイズを選択します。
Lenght in mm Ring size 110 mm ~ 118 mm
Ø 36
119 mm ~ 132 mm
Ø 40
133 mm ~ 148 mm
Ø 45
149 mm ~ 163 mm
Ø 50
Oリングがキツすぎると長期装着が難しいため、予算に余裕があればもう 1つサイズの大きめのものも合わせて注文しておくことをお勧めします。
一方ペニスチューブについては、弛緩時のペニスの長さが 8cm未満の方はスモールサイズのペニスチューブの方が適していると思います。こちらはややきつめに想定した方が良いでしょう。
こんな人にお勧め
- 新しい物好きな方
- 射精管理ではなく SM/BDSM 目的の方
- 装着感が楽な貞操具が欲しい方
- CB-X シリーズで陰嚢が激しく痛む方
- 南京錠の施錠スタイルがしっくり来ない方
- 手軽に射精管理やオナ禁がしてみたい方
価格
約2万円(+ 輸送費 約 5,000円)
問題点
- 人によってはスリップアウトする
- ペニスの膨張率が大きな人は勃起時に痛みを伴う
- プラスチック製なので壊れやすい
- 家庭用工具で破壊できる
- Oリングの加工が不十分で
- Oリングが 1サイズしか付属しない
- CB-X シリーズに比べてやや値段が高い
写真:Holy Trainer, MY 2ND WORLD FOR EXPLORE, Denying Thumper