【極上の美女、その学生時代。甘く苦しめられ快楽に溺れる物語】
艶めく黒髪、透き通る肌、服越しにも隠しきれないボディライン。
学業成績は極めて優秀でダンス部でもエースの活躍、誰とでも分け隔てなく気さくに接する品行方正な模範学生。
学校という閉じられたコミュニティにあって、遠目に眺める容姿のみで全ての男を魅了する美少女は、美点の枚挙に暇がない。特定の男はいないらしい、いやいや学校にいないだけ、実は誰それと仲が良いらしい。
そんな話題で笑いながら、まさかお前では無いよなと探ったり、もし自分がお近づきになれたらと想像したり。
あんな美少女に男がいないわけがない、と思いながら、自分以外の男が好きにするのは想像したくない。嘘くさいほどいい噂しか流れてこない、理想をなぞるような魅力的な美少女。
そんな美少女の裏を知った。知ってはいけない裏を知ってしまったと思った。
まさかそれが全て彼女の掌の上であるなどと、想像だにしない。もし、手頃な駒としてあなたを利用する為の策だとしたら、あなたを消費して楽しむ為だとしたら。
その時彼女は、どんな表情であなたを見下ろしているのでしょうか。
これは、美少女が美女に変わる狭間に、いつの間にか掌の上で転がされ、快楽に溺れ、自らの人生を狂わされながら、一人のオンナの笑みに陶酔する物語です。
【あらすじ】
◆第4話 絡め取られた男 悟
〜ダンス部の裏を知った結果快楽で籠絡されて駒になる話〜ドアをノックした生徒会長の悟を出迎えたのは、校内一の美貌だった。
文化祭を控えて人繰りの追いつかない生徒会に、ダンス部から備品搬入の依頼が舞い込んだ。
やむを得ず生徒会長の悟一人で訪ねたダンス部は、校内のアイドルグループと言って間違いない。
部員の容姿は粒揃いで、入部するなり見違える程可愛くなったと噂になる生徒も数知れない。
レギュラーメンバーともなれば、全員に熱狂的なファンがおり、「推し」の話もされる美少女揃いだ。その部室に男一人というのだから傍から見れば約得だ。
だが、女子の制服や着替えの積まれた男子禁制の部室に入って、四人の部員に囲まれながら一緒に作業をするのだから、不用意な視線一つでどうなるやら分からない。だが、それもなんとか終わる。最後の荷物に手を伸ばした悟は、気が緩んでしまった。だから、ダンボールをひっくり返してしまったのだ。
このミスは不用意な視線どころではない。慌てて片付けようと手を伸ばした悟は、床に散らばった物に表情が凍る。次の瞬間、密室で4人のダンス部員に囲まれる。「先輩をレ●プするんです」
そう言って、美少女が微笑んだ。
◆第5話 跪かされた男 正文
〜捜査で追い詰めたつもりが全て掌で踊らされていた話〜今年大学に進学した利明は、絶世の美女への成長した初恋の少女と再開した。
視界に入れば誰もが見ずにはいられない、振り返らずにはいられない美女。利明自身、共にいて気後れしないことを不思議に思う程だ。
そんな美女と二人でテスト勉強をし、買い物に繰り出し、食事をする。
からかうように交際の話までされるが、親愛なる友人として二人で笑うことで満足する。「戻ってきてから、ね」
かつて自身の引っ越しで終わってしまった初恋のボーナスタイムのような、驚くほど幸せな夏休みが始まった。
〜〜〜
同じ頃、組織犯罪対策課の刑事、正文は、あるサークルの事件を追っていた。
一見すればタチの悪いサークルで不祥事が続いただけだが、続く不祥事を一連の事件と考えると異様にきな臭い。確証が得られず難航していた所で、協力者から重要証言を得る。
いよいよ本丸を押さえた、そう思った直後、全ては目の前のオンナの掌で踊らされていたのだと知る。正文の激高にも動じず、自身の全てが掌の上だったと思い知らせた後、美女が微笑む。
「もうすぐ、ご結婚なんですよね? どんな方か、お会いするのが楽しみです」
◆第6話 選んだ男 直哉
〜就活生を食うはずが罠にハマり全てを捨てる話〜デザイン会社に務める直哉の趣味は、就活生の味見だった。
名の通ったデザイン会社の最年少チーフ。
顔が良く、学もあり、弁えるところは弁えながら、歳も30を超えて仕事も遊びも脂が乗ってきた。
毎年楽しむ「アポイント」も評判は上々で、良い「友人」が順調に増えてる。趣味もバレてまずい所にはバレていない。
就活生にアピールしやすい人材として、毎年のように参加する就活イベントに今年も駆り出された。そこで見つけたのは女優が裸足で逃げ出すような、外れ値的美女。直哉はほくそ笑んだ。
就活の悩みを真摯に受け止めアドバイスをし、そのままアフターへ。
自分と同じ匂いを纏うオンナをいざ堪能。そうなるはずだった。
その一晩は快楽と屈辱を同時に味わうことになった。
テクニックで圧倒され、手を抜かれて弄ばれ、快感で鳴かされた。
ゲームに負け、14日間の約束で貞操帯を着けさせられた上で、あざ笑う様に毎夜男を弄ぶ動画を送りつけられる。
男を鳴かせる手練手管、日に日に調教が進んで狂う男の悲鳴、カメラ越しに直哉の苦しみを見透かす笑み。全てが興奮を煽り、溜まり続ける性欲が血液に乗って流れる様に思考が快感と射精への欲求で支配される。
明日外せる、そう思った時、動画の中でオンナが微笑む。
「どうするか、選ばせてあげる」
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本作は、Pixiv・ノクターンノベルズ等で掲載しております「奈落の女」を全面改稿+書き下ろしを追加した作品となっております。