「全員集合!」
K大学野球部のグラウンドに監督の怒号が響く。
すぐさま選手たちが全力で走って監督の元に集まる。
常日頃から素早い行動を叩き込まれている選手たちが一列に整列するのに、ものの10秒もかからなかった。
「大会まであと1ヶ月前になった」
「去年レギュラーやったもんは分かっとると思うが、1ヶ月前からレギュラーメンバーは全員オナ禁や」
「ただのオナ禁やないで、貞操帯着けてオナ禁や」
「しっかり溜めて試合でエネルギー爆発せぇ」
「分かったな」
「はいっ!」
監督のドスの効いた声に選手たちは大きな声で返事をする。
「そしたら一人ずつコーチんとこ行って貞操帯はめてもらってこい」
「これから練習と試合の時以外はずっと装着して生活するんや」
「えぇな?」
「はいっ!」
「一応ゆーとくけど、一人でも逃げ出してみぃ、連帯責任で全員嵌めっぱなしになるからよう考えて行動せぇ」
「はいっ!」
「あと、もし初戦や2回戦で負けてみぃ、罰として当分我慢することになるで」
「OBにも顔が立たんしな」
「分かったな!」
「はいっ!」
全日本大学野球選手権大会に向けて、K大学野球部恒例の貞操帯装着の儀式が始まった。
一人ずつコーチの元へ行き下半身を露わにする。
コーチはウェストや股下の長さ、ペニスの付け根の位置などをメジャーで測定して一番合った貞操帯をチョイスして装着していく。
これまでOBたちの有り余る性欲をことごとく封じてきた使い回しの貞操帯だ。
貞操帯が部室にあることは部員たち全員が知っていたし、去年レギュラーだったメンバーは経験もある。
しかし初めての選手は、その貞操帯の圧倒的な存在感に困惑と諦めの入り混じった表情を浮かべた。
不意にコーチの無骨な手が選手のペニスを摘み、無理矢理ペニスチューブの中に押し込んでいった。
ローションなんてものはない。
男らしくそのままグイグイと押し込まれるのだ。
そして冷たいウェストベルトが腰にあてがわれ、ペニスチューブを固定したフロントシールドと連結された状態で鈍く輝く堅牢な南京錠が「ガチャリ」とはめられた。
最後は監督自身が直接チェックを行う。
特にウェストの横側は皮膚と一番強く接するため、フィッティングが不十分な状態での長期間の装着は痛みを伴う。
圧力が均等になるよう微妙な調整が行われた。
こうして選手のペニスは K大学野球部の管理下へと堕ちた。
もはや選手のペニスは前後上下左右、どの方向にも動かすことはできない。
ただ下向きに拘束され、単なる排尿器官と成り下がる。
最初こそ珍しさもあって貞操帯を揺すって見たりしていた選手たちであったが、彼らはまだこれから始まる本当の苦しみを知る由もなかった。
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