余韻
ご主人様とのメールのやりとりを終えてしばらくはまだ夢の中にいるみたいな気持ちで、貞操帯を一生懸命揺すって射精できない快感を味わいました。
何度も何度もご主人様とのメールのやりとりを読み返しました。
今まで自分で鍵を管理して一番長く続いたのでも1週間でした。
1週間ぐらい経つと何とか理由を付けて射精したくなるんです。
貞操帯がちょっと臭ってきてるから洗おうとか、少し当たりが強い箇所があるからフィッティングのために少しだけ外そうとか。
そんなのならまだいい方で、仕舞いには、寸止めされてそのまま貞操帯を嵌められると余計きつくなるからやってみようとか、射精管理されたら飲精させられるから快感のない射精ならOKにして自分の精液を飲むならいいよねとか。
そうやって自分に理由を作って貞操帯を外して結局中途半端に射精しちゃうし、精液も飲むわけない。
あとに残るのは気まずい罪悪感と不甲斐なさだけ。
こんなこと何度も繰り返してきて嫌気が差してたんで、もうこれからは自分で鍵を管理しなくてもいいんだって、なんか安心感みたいなものに包まれた感じがしました。
その日はもちろん貞操帯を嵌めて射精しないまま寝ました。
合い鍵
翌日から冷静な自分と性欲に溺れた自分が二人いるような落ち着かない気持ちが続きました。
でも、射精管理をされてる自分を想像したり、ネット上で知り合った人から射精管理の話を聞かされたりして、冷静に誓約書の内容を読み返してみてさすがにこの条件で鍵を渡してしまうのは怖いと思い始めました。
そこで南京錠の合い鍵を作っておこうと思って、近くのホームセンターに行きました。
しかし南京錠の鍵のような小さな鍵はどのホームセンターも作ってくれない。
まさか南京錠の鍵が作れないとは思ってなかったのでさすがに焦りましたがどうしようもありません。
結局3軒回って全滅でした。
みなさんも南京錠の合い鍵は作れませんので射精管理されるときは諦めてください。
出発
とうとう日曜日がやってきました。
このときは不安70%、期待30%ぐらいで、やめてしまおうかとも思いましたが、精子がいっぱい溜まってたし、やっぱり期待もあってお昼過ぎに出発しました。
もちろん貞操帯を嵌めたまま鍵も全部持ってます。
純潔工房の鍵は3つあるんですが、ご主人様はその辺のことも知ってそうだったので隠し事はやめた方がいいと思いました。
貞操帯を嵌めたまま電車に乗るのは初めてだったので少しゆったり目のズボンを履きました。
純潔工房はペニスチューブだけでなくサイドバーが体のラインに沿って股下まで伸びています。
長時間歩くと足の付け根のところがサイドバーに当たって鈍く痛み出します。
それでちょっとがに股ぎみに歩かないといけない。
ほんとはサイドバーの膨らみを少し変えて当たりを弱くしたかったんだけど、サイドバーはものすごく硬くて全然曲げられないんです。
でもがに股ぎみなのも男らしくていいかなとか思いました。
市内で環状線に乗り換えると人がいっぱいでみんな立ってました。
貞操帯を嵌めてるのがバレないように周りに注意したりバッグが股間位置にさりげなく来るようにしたりして何とか電車を降りました。
これから毎日こうやって電車に乗らないといけないのかと思うと、射精管理されるのは大変だなと思いました。
純潔工房の貞操帯ってリアバーでたまにケツ毛を挟むんですよね。
歩いてると時々ケツ毛を抜かれる痛さがあって、メンテナンスの時はケツ毛も剃ってもらうようおねがいしないといけかないかとか思いました。
待ち合わせ場所に着いたのでメールして待っていると、少し経って男の人が近づいてきました。
ああ、この人なんだろうなってすぐに思いました。
これから射精管理が始まる。
心臓がドキドキして緊張してチンポは全然勃ちませんでした。
写真:さいたま鍵マスター